ギルドマスターのお仕事

まだ家族が寝静まっている朝の4時半。俺は起きだして、自室のデスクトップを起動する。ついでに予備機のノートにも電源をいれ、今日のマスターとしての俺の活動がはじまるのだ。
オンラインゲームを立ち上げ、いつものサーPretty Renew 代理人バーにログインすると、スタートのベースタウンの広場。
昨日、俺がログアウトした後、寝落ちしたのか、ギルドメンバーの一人が広場の隅でボーっと立っているのへ、ギルド内チャットを使って『おはよう』の挨拶。もちろん、中の人間は眠っているはずなので返事なんてこない。
気にせず、そのままゲーム内最高レベル対応の狩場へ直行する。
さあ、今日もレアドロップアイテム(噂では、現実のお金での取引レートで、一つ十数万円もするらしい)のゲットを目指して、モンスターを狩って、狩って、狩りまくるぞ!

朝の6時半。部屋の中が朝の光で満たされた頃、準レア(リアル取引レート数千円)を出すのに成功し、俺の心も愉悦感で満たされる。
今日は、なかなか幸先がいい。このまま、今日こそは、準レアの100倍入手が困難なように設定されているレアドロップを手に入れたいものだが。さて、今日はどうだろうか?
『おはようございます。マスター、今日も早いですね』

不意に画面の下のチャットボックスに文字列が並ぶ。
俺のギルドのメンバーの一人だ。まだ、初心者だが、Pretty Renew 代理人なかなか筋が良くて、一緒に狩りをしていると、3回に1回ぐらいの割合で、単体でのコンボ系の必殺技を発動することがある。
もちろん、まだまだ初心者なので、上級者である俺との連携コンボ技を成功させたことまではまだないのだが・・・・・・
でも、成長が早く、将来が楽しみだ。ことによると、意外と早く、俺との連携コンボ技を決める日がくるかもしれない。
『おう、おは。そっちも早いな。どっかで一緒に狩るか?』

俺がそう打ち込むと、それを待っていたかのように、すぐに返事が来る。
『あ、いいんですか? じゃ、よろしくお願いします』
ふふふ、俺がそう言うのを期待していたくせにな。
口の中でそう呟いて、俺は今いる狩場を離れて、ベースタウンのPretty Renew 代理人広場に戻ることにした。

分類: 事業投資 發布時間:2016年08月08日